Cream (Eric Clapton) の Crossroads を聴いて

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説明するまでもなく歴史に残る名演奏です。

数年前、Char のライブに行ったのですが、Crossroads をやってくれました。ちょっと期待していたので本当に聴けてかなり興奮しました。圧倒的なギタープレイとバンドのサウンドが全身にぶつかってくるような、一体感のある素晴らしい演奏でした。ライブで聴けて本当によかった。

最近はクラプトンもおじいちゃんになっちゃって、かつてのようなアグレッシブさは見られなくなりましたが、若い頃はこんな感じで圧倒的なギタープレイを聴かせてくれたんだろうなと、なんとなく過去を疑似体験したような気分でした。

で、Crossroads をやり終えた Char は「家に帰ってクラプトンの CD 聴いてみ。俺の方が上手いから。」というひと言。Char だからこそ言える言葉だと思います。さすが。

クラプトンの話に戻りますが、基本的にギターソロは即興でやっているようです。即興というか手癖のフレーズを組み合わせてる感じですかね。Jeff Beck も手癖のひとなんでしょうけど、彼の場合は気分次第でなんでもやりそう。あと、あまり詳しくはないですが、Jazz なんかも即興演奏が中心なんですかね。

即興演奏は、演奏者の個性やその日の気分、その瞬間の閃きが演奏に表れるし、毎回違うプレイを聴かせてくれるという、ある意味の不安定さが聴くひとに緊張感をもたらすのではないかと思います。こういう「人間らしさ」や「緊張感」は即興演奏の醍醐味であると個人的に思います。

Char が演奏していた Crossroads のギターソロも、当時のクラプトンは即興でやっていたわけです。そう考えると、今ではブルースおじさんのクラプトンとは言え、やっぱりクラプトンすげぇなとなるわけです。

余談ですが、確かに最近のクラプトンにはかつてのようなアグレッシブさは見られませんが、バラードなんかを聴くと波乱万丈な人生を歩んできたクラプトンの深みというか重みを感じます。あの歌声はクラプトンにしか出せないよなぁ。Unplugged とか最高。あと 461 Ocean Boulevard も大好き。