The Beatles

12月8日と言えば、ジョンレノンの命日ですね。私が思うビートルズについて。

ビートルズのメンバーの中で誰が好き?」

人生で1度はこんな質問をしたり、逆にされた経験をお持ちですよね。(そんなことはない)

昔からジョン一筋とかポール一筋みたいなひともいるとは思いますが、その時々で好きなメンバーや作品が変わっていくひともいるのではないかと思います。私は後者のタイプです。

ビートルズの作品は、最初の頃はまさにロックバンドというかバンドサウンドのものが多いですが、後半はメンバーそれぞれの個性が作品によく表れていて、このあたりは特に好みが分かれそうな気がします。

私の場合、ビートルズを聴き始めた10代前半の頃は、ジョンの作品をよく聴いていました。ジョンのアイドル性やカリスマ性みたいな魅力が思春期の頃の感性にぴったりハマった感じです。ジョンの作品にはサイケデリックというのか幻想的というのか分かりませんが、そういう曲調やサウンドのものが多いですね。

10代後半になると、ジョージの作品をよく聴くようになりました。ジョージの作品には繊細さや神秘的な雰囲気を感じます。ジョンとジョージの作品には彼らの個性がよく表れていると思います。これが表現力というものなんでしょうね。

20代以降は少しビートルズから離れていた時期がありましたが、ここ数年、またよく聴くようになりました。最近はポールの作品をよく聴いています。昔はポールの作品が特に好きというわけではなく、他のメンバーの作品に比べるとフラットな気持ちで聴いていました。が、改めて聴くとやっぱりすごいですね。

(というわけで、以降は若干ポール寄りの内容になります)

以前、なにかの番組で坂崎幸之助さんが「ビートルズの作品はポップで聴きやすく覚えやすいが、実はめちゃくちゃマニアックなことをやっている」というようなことを言っていました。コード進行やベースラインなどに特徴的なものが多いようです。

確かに、Something のベースラインなんかはメロディアスで素晴らしいです。ジョージは少し不満げらしいですが...。他の作品でもポールのベースをよく聴いていると、単純にコード進行に沿ってベースを弾くだけでなく、たまに外したりすることでメリハリを付けたり、ポールの豊富な引き出しに驚くことがよくあります。

そう考えると、特徴的なコード進行なんかも実はポールのアイディアだったりするんじゃなかろうかと思うわけです。そうだとすると、ビートルズにとってポールの存在や音楽面での貢献はとても大きいですね。本当のところは分かりませんが...。

いずれにしても、ビートルズは個性の塊みたいなメンバーが集まった奇跡のグループだと思います。正直、最近のポップスベスト100を聴くより、ビートルズのアルバムを1枚聴く方がずっと聴き応えがあるんじゃないかと思います。

Abbey Road の She Came in Through the Bathroom Window から The End までの流れとか最高です。

あれ...、リンゴの名前が1回も出てこなかった。シンプルだけど、ところどころで聴かせてくれるリンゴのドラムはとても好きです。